税理士試験 「働きながらの失敗・合格体験」を書いてゆこう

2020年の受験案内。昨年、今年とオリンピックの影響で、試験日は盆休み後に。

雨の日が続いていますが、梅雨が明けるといよいよ夏シーズン到来です。

子供の頃は夏といえば胸躍る季節でした。

しかし、ここ10年以上、夏の思い出というものが他の季節に比べとても薄いです。

理由は、「税理士試験」。

毎年8月に実施されるこのイベントが、思い出の大半(辛いことが多い)を占めていることが理由です。

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税理士試験とは?

■資格要件

税理士になるためには、次のいずれかの資格を満たす必要があります。

  1. 税理士試験に合格する
  2. 税理士法の規定による試験科目の全部または一部について税理士試験の免除を受ける
    (大学院にて論文執筆の上で学位取得、一定期間の税務署勤務)
  3. 弁護士
  4. 公認会計士

このうち1.の税理士試験は、毎年8月に年1回のみ実施されます。

年1回なので、受験生の方々の本気度合いが違います。

私もそうでした。夏の1日、2時間の試験で、この1年間の成否が問われるのです。

■試験合格の仕組み

そして、年1回の試験に加えて、税理士試験の仕組みが立ち塞がります。

○税理士試験は科目合格制で、下記11科目のうち計5科目の合格が必要
 ・会計学  簿記論、財務諸表論(どちらも必修)
 ・税法   法人税、所得税(どちらか1つは選択必修)
       相続税、消費税、事業税、住民税、固定資産税、酒税、国税徴収法(自由選択)

5つ合格しなければなりません。

1科目あたりの合格率は10〜20%(おおよそ15%以下です)、これが5科目ですので、試験合格のみでの資格取得を目指すと、

15%×15%×15%×15%×15%=0.00759…%

と、とんでもない数字の合格率となってしまいます。

■難易度

どの科目でも合格のためには、ある程度の学習量、そして合格ラインに達するまでの質、これらの両方が要求されます。

受験者数が多い科目は学習範囲が広く、かつ、10,000人のうちの上位1,000人に入る精度が、

受験者数の少ない科目は学習範囲は上記に比べ狭いですが、700人のうちの上位70人に入る高い精度が求められます。

このため、1年で複数科目を学習することは、大きなリスクを背負う事にもなります。

TACや大原といった大手資格学校のパンフレットから見ても、

「2年で5科目合格!」といった記載があります。学習専念者で、です。

トップランナーの方々で2年5科目です。5科目同時合格は10年に1人の珍事レベルです。

トップランナーではないが、ゴールした経験

私はこの試験に合格するまでに12年の歳月を要しました。

トップランナーではなく、平均8.6年といわれる試験期間よりも長くかかっています。

しかし、働きながら税理士試験に挑み、5科目合格まで辿り着くことができました。

私の経験や考え方は、「働きながら」「受験期間が長くなっている」方々に対し、何かしらの価値があるかもしれません。

これらを凄くない人の合格体験の記録として、失敗体験が反面教師として、この試験に挑む方々に向けて今後書いてゆきたいと考えています。

終わりに

今年は夏を夏として過ごす予定です。

遊ぶのではなく、長年に渡り意識していなかった「夏」(特に初夏)そのものを感じながら、仕事や生活をこなしてゆきたいです。

来月税理士試験に挑まれる方々、止まない雨はないですし、いずれ夏はやってきます!

あと1ヶ月半、健康に気をつけて戦ってください。


【明日に向けて】

Freee導入を決定。

アドバイザー登録へ向けて研修・学習を進めます。

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