税理士試験 直前期のテストで打ちのめされた心を蘇らせよう。
いよいよ近づいてきましたね!
オリンピックではないです。高校野球の山口県地区予選でもありません。(神奈川県は既に始まっています)
今年の税理士試験本番まで残りおよそ1ヶ月です。
昨年まで受験生だった自分にとっては、この時期が最もモチベーションが下がりやすい時期でした。
資格学校のテストの大半が終わり、全体における自分の位置付けが見えてきますからね。
ここからのラストスパートに向けて、自分は次のようにして気持ちを立て直していました。
(この時期まで学習を継続してきた方向けの記事です。途中でこぼれ落ちてしまった方は別のアプローチが必要になるかと思われます。)
この時期のテストは難易度が高すぎるので気にしすぎない
何年も本試験を受けると分かってくる事があります。
この時期の資格学校のテストは難しい。
ただしこれにはカラクリがあり、学校側はあえて時間内に解けない問題を作っているのです。
その中で、時間内に時間をかけずに回答できる箇所を拾い上げる練習をする、というテストになっています。
そのため高得点を稼ぐことは難しく、ちょっとしたこと(解答に時間がかかる問題に手を出してしまうなど)で順位を大きく下げることになります。
そこで自分は、この時期のテストは得点が取れていなくとも、気にしないようにしました。
そして、本試験を合格できるライン(自分の場合、上位30%のライン)に達するまでに取るべき点数と得点箇所がどこか、を組み立てることに力を注ぎました。
本番で競うのは点数ではなく、他の受験生です。
合格ラインにいる他の受験生と同じところを取れるようにし、+αでどこか1点リードできればOKなのです。
そのために、
- 正答率の高い問題で自分が回答できていなかった部分を解き直す。
そのテーマの基礎が弱いと感じたら、基礎きの問題まで戻って形になるまで持っていく。 - 正答率の低い問題でも、自分が得意で比較的時間をかけずに回答できる部分を見つける。
これが他の受験生に対するアドバンテージになるかもしれない、と自分の強みを見つける。
ことを行いました。
大切なのは、前者だけだと、
「自分はまだこんなに分かっていないんだ…」
と凹んでしまうので、強みを見つけて自分を前向きにします。
「上手く取るべきところを取る事ができれば、合格いけるかもしれない!」
と前を向き、かつ、解き直しによって時間内にその得点が取れるところまで自分をもってゆきます。
あとは、各テストそのレベルまで持ってゆくのみ。合格ライン上で競っている感を維持してゆきましょう。
基礎期のテストから回答用紙直書きで解く
難しい問題ばかり解いていると、常に時間内に解ききれない消化不良感が出てきます。
そこで、基礎期のテストから順に、回答用紙のコピーを取らずに直書きで解き直しをしていました。
この時期まで来ると、今後基礎期のテストを繰り返し解くことはほぼありませんので。
1日1回分ずつでよいので、計算問題を解きます。
この時期の力があれば、制限時間よりかなり早く解き終える事ができるはずです。
そこで満点を目指してください。
8割の速さで解答しても時間が余り、さらに得点は取れる。これは気持ちが高ぶります。
間違えた箇所は間違った原因を検討し、あとはその箇所に付箋を貼っておきます。
問題用紙に、間違った原因や、問題文で注意すべき箇所をメモしたり、本番でどうメモを取るかの完成見本を作りあげてしまうとなお良いです。
基礎的な力はそこさえ補えば完璧!くらいの気持ちで、翌日以降その付箋の箇所をサラッと見直しましょう。
この方法で蓄えた付箋箇所は、本番3日前くらいから最高のオリジナル教材となります。
なお、理論も同様にサラッと解きます。
書くことはせず、設問をよく読み、解答の柱を挙げ、聞かれたことにちゃんと答えられているかを確認しておきます。
理論を書き切れるかどうかは、問題を解く以前のこと(暗記の精度が高いかどうか)なので、ここで書いたり唸ったりはしないようにします。
「もし覚えてたら」で良いので、自分が解答して得点を得るイメージを描けるようにします。
こうして、本番3日前から使うオリジナル教材を作りながら、本番までにやるべきことをどんどん削ってゆきました。
日々理論暗記に忙しい時期なので、復習は簡潔に時間をかけずに前に進む、と感じられるようにしていましたね。
まとめ
本番に100%の状態で挑むことができる人は限られています。
不完全な自分が本番でベストを尽くすためにどうするべきか、そこに絞って動いてゆきましょう。
そのために大切なモチベーション。
力が付いてきている感じをこれまで以上に大切にし、さらにここからは付いた力を維持する(逃さない)方法を見つけられると、気持ちのピークを本番に持って行けるかなという経験でした。
せっかくここまで努力してきたのですから、あと1ヶ月走り抜きましょう!
【明日に向けて】
Kindleによる読書開始。
気になるひとり税理士さんの作品がいくつもあるので、明日も読みます。