e-Tax利用率は引き続き増加。コロナ禍が後押し。
国税庁より、「令和2年度におけるeTaxの利用状況等について」が公表されました。
e-Taxの利用率は各税目で増加(相続税は令和2年の数字が初)しています。
税理士事務所が使うツールではなく、個人においても利用するツールとしての定着を感じます。
所得税は初の60%超え、法人税は80%台で増加続く
所得税については、ここ2年のコロナ禍の影響がe-Taxの利用を後押ししたことが見て取れます。
利用率の増加はここ数年で最も高い4.4%増。
税務署への持ち込みによる申告書提出が不要であることが、感染対策と合わせて周知されたように感じます。
また、Microsoft EdgeやGoogle Chromeでマイナンバーカード方式による申告が可能となったことも大きいです。
何故かサポート終了後もInternet Explorerのみの使用を求めてきていましたからね……。
ブラウザの問題が解消し、カードリーダーが無くともスマートフォンによりe-Tax申告ができるようになったことで、手元にあるツールのみで申告が可能な形が整ったのではないでしょうか。
法人税については、大企業の電子申告義務化の影響による利用率増もあるのでしょうか。
既に88.4%の利用とのことですが、こちらに関してはまだ11.6%も紙提出なのかと驚いてしまいます。
日本の全企業における中小企業の割合が99.7%、およそ90%が小規模企業であることを考えると、10件に1件が紙提出による申告を行っているのはまだまだ多いと感じざるを得ません。
相続税の普及はこれから
相続税についてはまだ0を1にする段階ですね。
私は税理士法人での勤務時代に相続税の電子申告を行いました。
マイナンバーの記載により本人確認書類の写しの添付が不要となるなど便利な点があります。
一方で、添付資料を送付するための容量が少なく、多少大きな案件になるとe-Taxのみでは申告を終えることができないのは不便な点に感じました。
e-Tax利用者が相続税申告について思い切って移行するのはもう少し先なのかもしれません。
まとめ
e-Taxの普及について国税庁の資料から見てみました。
私自身、紙の使用を極力控えていますので、e-Taxを(el-Taxも)積極的に使用しています。
しかし、完全に使いこなしているかと言われると、過去の経験頼みな点も。
e-Taxの利用が標準となってきた今だからこそ、機能についてもう少し深く学んでおこうと思います。
【振り返り】
キミ・ライコネンが今年限りでF1から引退との報道が。
やはりそうか……と思う一方で、輝かしい1つの個性を見ることができなくなることはとても残念です。
次の世代の個性が輝きつつある、世代交代最中のF1を今週末も楽しむ事にします。