税理士試験 「コロナ禍だからこそできる」と考えてみよう。
いよいよ税理士試験まで1週間となりました。
何度目かの緊急事態宣言となった地域もあり、昨年に続きイレギュラーな環境での試験本番が行われることになりそうですね。
私は税理士試験の受験生時代、税理士試験によって春から夏の季節が奪われる感覚さえありました。
しかし、昨年はそのような感覚は無く。
コロナ禍という環境を受け入れたことにより、試験本番まですべきことにしっかり向き合うことができました。
コロナ禍だから〇〇できない、だから割り切る
既に1年半、コロナ禍の中で行動が制限された生活となっています。
私自身、昨年は自習の拠点としていた図書館が長期に渡り使用不可となりました。
生活習慣をどのように持ってゆくか悩むこともありましたが、最終的には「〇〇できない」という見方を捨てる事で解決しました。
コロナ禍だから、
- 資格学校の通学授業が受講できない
- カフェ勉できない
- 図書館が使えない etc
と、行動に制限がある中では、こういったことは上げるとキリがなくなってしまいます。
そしてこれらは、自分の意思で改善できるようなことではなく、いわば、「考えるだけ無駄」な内容です。
自分の手が及ばないことを考えるのは生産性が無いため、環境を嘆く考えは捨てました。
また、働きながら学習を続けていた経験から、学習場所や方法が多少劣悪でも気にならない耐性も身についていました。
- 通勤電車を空いている各駅停車にすることで強制的に学習時間を確保、鞄を机にして計算問題を解く(周りの方々には大変申し訳ありませんでした)
- 昼休みは公園を歩きながら理論暗記、徒歩移動中も理論暗記
- 車の運転中にも理論暗記(事故を起こしませんでしたが、安全運転の関係上もう絶対にしません)
- 休日の外出時も理論を必ず携帯(トイレ休憩待ちはもちろん、水族館でのショー開始待ちの時間でさえ理論暗記)
といったことをコロナ禍前から行っていましたので、快適な空間ではなくても目的を定めて学習できると知っていたことも大きいです。
外の施設が使えなくても、家で物を広げて勉強ができる。
家での学習に飽きても、気分転換に外を歩きながら理論暗記だってできる。ツールを使えば外で計算の復習だってできる。
家の中がうるさいこともある? 本試験だって騒音だらけ。
机が狭い? 本試験で与えられる机のサイズが広いとは限らない。
できない事はできないと割り切り、できる事とそこから得られる事に目を向けると、意外と今ある環境で必要に足る学習はできます。
コロナ禍だから〇〇できない、を味方につける
税理士試験の受験生時代、私にとっての夏は税理士試験後〜8月末までのみでした。
その期間でせめてどこかに旅行に行くぞ! と、試験前に予約したりプランを考えたり。
その一方で、春や本試験前の夏には、「旅行に行きたくても行けないなぁ」などと嘆くことも。
このコロナ禍では、旅行について考えることはほぼありませんでした。
「コロナ禍なので今は旅行をしなくても良いかな」、と考えた、それだけです。
今できない事であれば考えない、これによって当時やるべき事であった税理士試験に集中することができました。
帰省についても同様。
「今、関東圏から地方に帰ると、地方の親族に迷惑がかかる。」と考えたため、そこから先については一切気にすることもなく。
チケットを取るだとか、帰省してどこを回るだとか、何も考えることもしませんでしたし、ただ試験についてのみ専心できましたね。
また、資格学校での学習については、他者の「〇〇できない」も味方につけました。
私はWeb通信での受講でしたが、コロナ禍により図らずも、ライバルとなる受講生の方々の学習スタイルが皆通信受講へと変わったのです。
これにより、定期テストの提出者数が激減&平均点が爆上がりし、自身の立ち位置を把握することが難しくなりました。その一方で、コロナ禍という状況下での学習環境の変化に対応できていない層が多数いることを知ることができました。
相対的な立ち位置を把握することはできなくなりましたが、一方でテストの点数に一喜一憂することなく、自身の学習計画を消化することに専念できました。
また、他のライバルが同じ学習形態となったということは、「同じ教材で、同じ授業を受けている」という完全にフラットな環境が出来上がったことを意味します。
他の学習者との見えない学習環境の差を気にすることなく、同じ学習環境下で競争相手より成果を出せば良いと、分かりやすい目標に切り替えることができました。
〇〇できない、は悪い事ばかりではありません。
マイナス面ばかりでなく、制約によるプラス面がないか、目を向けてみると良いかもしれません。
まとめ
今の特殊な環境下は1人だけのものではなく、他の方も同様の環境に身を置いています。
コロナ禍だからこそ、緊急事態宣言中だからこそ、行動に制限があることを逆手にとって、合格というゴールまで駆け抜けましょう!
【明日に向けて】
細々としたHPの修正を考え中。
あとは税理士業務を。