自身の合格から1年経った今日、税理士試験の官報合格発表日に思うこと。
今日は税理士試験の合格発表日ですね。
5科目合格の方は官報に掲載されるため、即日で合否を知ることができます。
科目合格については……今日、合否通知書が発送されるので、明日以降に合否を知ることになるのですが、それはまた別の話。
1年が過ぎ、初めて一歩引いた立ち位置で官報合格発表日を迎えてみて、このようなことを思った次第です。
当時は喜びではなく安堵だった
昨年の官報合格発表の日、私自身はその発表をきれいに忘れていました。
朝一で片付けねばならない仕事を抱えており、そちらに意識が向かっていたためです。
10時過ぎ頃、他の方からインターネット官報の印刷と「おめでとう」の言葉を戴き、そこで初めて税理士試験を終える事ができたと知りました。
1年前にあの時、自分は、
「よかった」
と何度も口にしましたが、
「嬉しい」
とは口にしていなかったなと、振り返ってみて気付きました。
合格して喜べる段階を通り越してしまっていたのだと思います。
長い期間の挑戦でしたので、家族や友人、その時々の職場の方々など、多くの方に支えられての合格でした。
ようやく一区切りついたと報告できる、当時はその気持ちばかりでしたね。
今でも本当に感謝しています。
官報に知り合いの名前が載っているだろうか
自身の税理士試験は終わりましたが、まだゴールを目指して走っている知り合いの方が多数います。
この試験を走り抜けた身として言えることは、学習専念・働きながら、そのどちらでも本当にしんどい戦いでした。
だからこそ、官報合格のゴールを目指して走っている方々には、早くそのゴールへ到達してほしいと願っています。
いつ気持ちが折れるか分かりません。
自身の内的要因だけでなく、外的要因で万全を期すことができない年も出てきます。
戦いが長くなればなるほど、ゴールへ向かって走ることが辛くなるのが税理士試験だと思っています。
個々人のパフォーマンス差はどうしてもありますので、短期間で決着をつけることができる方、そうでない方と分かれるでしょう。私自身も10年超かかってしまいました。
それでも、どうか1人でも多く合格してください、と願って止みません。
合格の有無の差はあれど、実務面で私より優れた方々を何人も知っていますので尚更。
もう次へのスタートなのです
合格の当日時点で、私自身は今後の身の振り方を明確にはできていませんでした。
試験後の自己採点でボーダーラインだったこともあり、どちらかというと不合格だった時のことばかり考えていました。
発表当日を迎えるまで、法人税の理論暗記をしたり、計算問題を解き直したり。
もう落ちる気満々でしたね(笑)。
ただ、今だからこそ言えるのですが、合格が判明した時点から次へのスタートなのです。
早々に独立したい方、税理士として仕事をしたい方は、すぐにでも登録申請用の書類を収集、作成する予定を組んでおいた方が良いです。
ズルズルと引っ張ると、
- 忘年会シーズンだし〜
- 年末調整があるから〜
- 法定調書、給与支払報告、償却資産があるから〜
- 確定申告で繁忙期だから〜
といくらでも後回しにする理由が出てきます。
自分は合格後に色々考えることがあり、税理士登録申請まで無為な時間を過ごしてしまいました。
今後の結論が出ているのであれば年内から動き出し、出ていないのであれば今後の方向性を探ることに集中する、そう割り切って行動した方がよかったと、当時を振り返り反省です。
また、これで税理士関係に一旦区切りつけるぞー、という考えも有りなのかもしれません。
税理士資格を取得=まっすぐ税理士になる、と決めつける必要性は無いのかな、と。
なってから違うことに手を出すのも良いですし、なることで増えるしがらみを避けて税理士試験に費やしていた時間を別のやりたい事に充てる、というのも良いですよね。
新たな挑戦への方法は人それぞれだと思います。
ただ、これだけは……というのがあるとすれば。
キーパンチャーを継続する、というのだけはオススメしません。
それはこれまでのご自身がやっていたように、税理士資格の有無に関係なくやろうと思えば(望まなくともこの業界にいれば)できます。
安くはない資金を投じて税理士試験を終えたのではないかと思いますので、ぜひ1歩を踏み出してみましょう。
まとめ
官報合格発表日でしたので、自身の合格から1年経った時点での心境を記してみました。
自身のこと、他者のこと、色々と考えてしまう日ですね。
私自身もちょうど1年という節目の今日を上手く利用し、改めて今後について挑戦計画を練ってみることにします。
合格しても不合格でも、次への挑戦は今日から始まっているんですよね。と、しみじみ。
<明日に向けて>
税理士業と書類作成、調べ物など。
本を幾つか購入したので読書にも励みたいですね。