みずほ銀行の個人専用店舗化の影響を受けそうになる
どうしても実店舗へ行く必要に迫られて
先日、事業主(税理士)となって以降初めて、みずほ銀行の店舗へ行ってきました。
某口座振替の手続きで、専用用紙へ銀行の押印をいただく必要があったため……。
そもそも様々な手続きがWeb上で完結できますので、手続き関係で実店舗へ行く機会は何年もありませんでした。
最寄りの店舗に入って気づいたのは、受付の段階で事前予約の有無を確認されること。
あまりに銀行店舗へ行かないため、事前予約制度があることを完全に失念していました。
ただ、普段から人の少ない時間帯に外出をするようにしているため、待ち時間なく受付へ通してもらえました。
一部店舗では事業に関する手続きはできません
窓口で書類を提出後、突然「事業主の方ですか?」と確認されました。
今回提出した書類は税理士会絡みの書類のため(内容は事業とは関係ない個人の支払です)、事務所名や代表者名を記載していたことから尋ねられたようです。
質問の意図が読めず、「個人事業で税理士ですが……?」と回答したところ、次のような内容の返答が。
今回の手続きは、
・事業で使用している口座ではないこと
・手続きが事業に関係するものでないこと
から、こちらの窓口で行うが、当店舗は個人専用店舗のため、今後法人や個人事業の手続きは対応店舗でなければ手続きできない。
2021年7月26日より、一部店舗が個人専用店舗(みずほライフデザインプラザ)となっており、今回利用した店舗はまさにその対象店舗だったようです。
い、言われないと分かりませんよ、これ。
ひょっとして法人口座や事業用口座を持っていた方には通知が届いていたのでしょうか?
事業主の方は要注意
税理士法人に勤務していた頃、1件だけこの件に関する事例がありました。
メインバンクとしてみずほ銀行を利用していた法人のお客様。
普段は売上入金や現金引き出しをATMで行うのみ、窓口は利用しません。
法人の決算を迎え、納税を行うため窓口へ向かったところ……「法人の取扱いはできなくなりました。」の対応を受ける。
※一部店舗では7/26以前から個人専用店舗への移行が始まっていました。
その日は納付期限ギリギリ。
お客様自身は経営するお店の営業があるため、日中に最寄りの法人対応店舗までは行けない。
複数の銀行口座に預金残高を分散している事業主であれば、他の銀行に足を運ぶことで対応できたかもしれません。
しかし、複数銀行口座を持つ必要性が無い、もしくは複数の銀行口座はあるがメインバンクにしか残高が無い、という事業主の方は多いのではないでしょうか。
ATMでの1日の取引可能金額は、一定の手続きを行っていなければ50〜100万円が限度です。
利益が出て、消費税の納税まであるとなると、その合計額が限度額を超える可能性は十分あるでしょう。
ペイジーで対応できるものはOKとしても、対応していない納付書については何かしら面倒な作業を行わなければなりません。
いざというときに、この個人専用店舗化の影響を被るかもしれません。
みずほ銀行をメインバンクで利用されている方は、普段利用している店舗が個人専用店舗となっていないか、一度確認することをお勧めします。
まとめ
みずほ銀行の店舗窓口を利用したことで気づいた点を記事にしました。
みずほ銀行に限らず他銀行であっても、今後の人員削減などにより実店舗の役割変更は十分考えられます。
ネットバンキング利用の重要性は今後も高まる一方です。
実店舗利用を主とする事業主の方は、ネットバンキングの利用を強くおすすめします。(経理にも便利ですからね!)
【明日に向けて】
税理士業務とHP更新など。
考えがまとまらず、いじっては戻すの繰り返し。進んでいると思いたい。